lunes, diciembre 12, 2005

ベネズエラ米低所得者層に石油

マサチューセッツ州クインシー──南米の石油輸出国機構(OPEC)加盟国ベネズエラと米マサチューセッツ州の非営利組織(NPO)が22日、低所得者層などを対象に、暖房用燃料を安価に供給することで合意した。

ベネズエラ国営石油会社の米国子会社を通じ、寒さが厳しくなる12月から4カ月間にわたって、市価の4割引きの価格で灯油を供給する。割引価格で灯油を購入できるのは、州が認定した世帯と公共機関、ホームレスの保護シェルターや病院など。NPOの2団体が、対象世帯の選定作業を行う。

ベネズエラのチャベス大統領はブッシュ大統領批判を強めているが、今年8月にキューバを訪問した際、米国の低所得者層に対する燃料供給を提案していた。

米国への燃料供給についてチャベス大統領は、コストを削減するため中間業者を通さず、適正な価格の灯油を、ブッシュ政権から「無視されている」米国の低所得者に届けたいとしている。