domingo, diciembre 11, 2005

ベネズエラ、メルコスルへ

 【サンティアゴ9日共同】ブラジルやアルゼンチンなど4カ国で構成する関税同盟、南部共同市場(メルコスル)は9日、ウルグアイの首都モンテビデオで首脳会議を開き、ベネズエラの加盟申請を承認した。

 激しい米国批判を繰り返し、米国主導の米州自由貿易地域(FTAA)に強く反対するベネズエラのチャベス大統領は、同じくFTAAに難色を示すメルコスルに加わることで、南米が結束して米ブッシュ政権に立ち向かう姿勢を内外にアピールしたい狙い。経済交流の活発化より、政治目的で加盟申請していた。

 ブラジルでの報道によると、当面はベネズエラは議決権を持たず、2006年末から07年ごろ正式加盟となる見込み。

 AP通信によると、大統領は会議で「メルコスルはわれわれの経済的、政治的利益の擁護者であるべきだ」と演説。アルゼンチンのキルチネル大統領は「メルコスルが南米大陸へ広がり始めた画期的瞬間」と歓迎した。