martes, marzo 20, 2007

『移動の技法』#5


眠れぬ夜にロンドが舞っている。目を開いても閉じてもその暗闇はかわりはしない。かつて修道院だったとも言われるその宿の夜の静けさ。(「旅に出ると記憶に押しつぶされそうになる」)、いつか旅行者の友人がわたしに呟くように語った。ロンドの速度が増し、舞踏病の姉さんが階上で惚けたように爪先を交錯させるのが見えるようだ。姉さん。そして夜の静けさが破け、天上が破け、姉さんが降ってきた!姉さん、。白い花嫁。1992年12月24日。ウルグアイ69。